東京公演では取れなかったチケットですが、
横浜公演では抽選に勝ちました🥳
人生で初めての「能」と「狂言」です。
場所は横浜能楽堂です。
桜木町駅から近いのですが、暑い日だったのと紅葉坂がキツいので遠く感じましたね。
敷地内には図書館や音楽堂があり、迷い込んでしまった?と不安になりつつも中を突っ切ることもできたので無事辿り着きました。
ここが横浜能楽堂…!
意外と小さい?
立地も道路に面しているため、写真撮影などをしているスペースがあまりなく、
「ポスターは中にもあるので止まらずにお進みください」とアナウンスしていましたね。
満員御礼!炭治郎のキービジュアルが素敵ですよね!
パンフレットに参考にした大槻裕一さんの写真が載っていて、
とても忠実に再現した絵になっており吾峠先生のリスペクトが感じられました。
早速に中に入り、混む前にグッズ売り場へ。
グッズ一覧は以下の通りです。
今撮った写真を見て気付いたんですが、
ポストカードセットの上に書いてあるのサイン??
あと、うこぎ?ってチュン太郎の本名だっけ?
漢字で書くとこんな難しいの?笑
遊び心嬉しいですね☺️
私はパンフレットと缶バッジを買いました!
表紙の質感も和紙っぽくてかっこいいです!
不織布バッグ付きなのもありがたいですね、能のチラシも沢山もらったので!
30分前くらいには席に着けました。
え、席これだけ?300人くらい?
本当チケットの倍率すごかっただろうな!?
えー!嬉しい…!!
13列目ってけっこう前の方じゃんって思っていたら最後席だったのですが、
1番後ろの席でも全然近くてドキドキ。
観客は素敵なお着物を召した方が多く、
やはりこういう場では和服が正装だったのかな暗黙のドレスコードがあるのかなと不安になりましたが、
舞台の前でスマホで写真を撮ったりしている楽しそうなお姉様方の姿を見て、
推しに会うためにお洒落してきたオタクと一緒!と思い安堵感。
私も将来こんな感じのはんなり熟女になっていたいものです。
始まるまではパンフレットを読んで予習していました。
演目の脚本が書いてあるので、流れが把握できて助かりました。
そして、吾峠先生の描き下ろした炭治郎とねず子(漢字で書くとエラーが起きてしまうのでひらがなで失礼します)が可愛い😭💕買って良かった!
開演時間が近付き、緊張していると、
若い男の子の声でアナウンスが始まりました…炭治郎役の大槻裕一さんでした!
あと、伊之助役の野村太一郎さんと善逸役の野村裕基さんも一緒でかまぼこ隊の中の人たちでグッズ紹介や拍手のタイミングなどのQ&A、全集中でご覧ください!みたいなことをわちゃわちゃ話してくれました😆
伝統的な芸を見る前がこんな緩い感じで良いの?ってくらい噛み噛みだし、まとまってないんですが笑
これがすごく可愛くてだいぶ緊張が解れました!
うおーん、ありがとう優しいお気遣い🥺🙏
その後少し間があり、どう始まるんだろう?
舞台から誰が最初に出てくるんだろう?と待っていたら…急に暗転して始まった!
あ、これネタバレ?になるのかな?
もう千秋楽だし良いのかな?
※気になる方は読むのをお控えください。
能や狂言についても初めてなので的外れな間違ったことも言ってるかもしれません。
私個人の幼稚な感想ですので悪しからず🙇♀️
舞台から出てくるのかと思ったら後ろから無惨様のご登場…!?
私から10mも離れてないところから!
え!この方が野村萬斎さんなの?
空気感が一気にヒリっと変わったから無惨様本人かと思ってびっくりしました(?)
人間離れした魅力があり、とても似合ってらっしゃいました。
マスクしてたけど演出…?外し忘れ?
でも、そんなの関係なく魅了されていました🙇♀️🙇♀️🙇♀️
続いて、楽器を持った方たちがゆっくり入ってきて位置について、
左の廊下みたいなところから炭治郎と炭十郎さんの登場。
翁=新作儀礼『日の神』
ヒノカミ神楽を伝授する場面を創作しており、
炭十郎さんの動きが綺麗で無駄がなくて、炭治郎との舞の差を感じて美しいと思いました👏
刀にいくつか鈴?がついていたので動くと鳴るんですが、
その音の鳴り方も均一というか何というか、統一感のある動作に感動しました。
炭十郎さんが去っていく時の後ろ歩き?走り?も何あの動き?
すご…サァーって消えていってなんか怖かったです。
そして、炭治郎!
ついさっきまであんなわちゃわちゃしてたのにギャップがすごいよ!?
能って声の出し方全然違うよね?驚きました😳
無惨様が出てきた時は青い照明で彩られていて意外と現代劇な演出なんだなって思ってからの、
THE・伝統文化な雰囲気に圧倒されましたね。
ヒノカミ神楽は殺陣のようなアクションではないので動き自体はゆっくりで派手さはありませんが、
笛や太鼓、掛け声?などの演出が躍動感を出してくれるので、
全て見逃すまいととても集中して見入ってました。
初速のない大音量高音の笛の音…緊張感が高まりますよね。
1番プレッシャーかかる役どころじゃないかな、めっちゃかっこいい!
パンフレットには名前が2人書いてあったのでどちらの方か分からないな…。
皆の息が合っているのも素晴らしいし、
若い子をベタラン勢で囲んでる感じも鬼滅アニメの声優陣みたいで勝手に感動していました。
初めての経験なので次はどんな演出があるのだろうとドキドキしながら楽しんでいました!
脇能=新作能『狭霧童子』
次は狭霧山での修行の話。
鱗滝さんへ手紙を読むシーンで私の推しの義勇さんが出てくるんですが、
なんだろう、皆と比べるとマッチしてない気がしてしまって…
いや、むしろ能過ぎて私が追いついてないのか?
声を張って沢山喋るから違和感?
能で表現するには1番難しいキャラだったのかもしれませんね。
キャラ違いで言うなら鱗滝さんが1番キャラが違いましたね。
お面をしてるキャラはコメディタッチになる決まりがあるのかな?笑
思わぬギャップでしたが、良い緩急になって笑いを挟みながら見ることができました!
最終選抜がツッコミによって一瞬で終わってびっくりしたのですが笑
ちゃんと回想シーンとしてしっかりやってくれました!
修羅能=新作能『藤襲山』
手鬼の何人も連なって出てくる表現方法が面白かったです。
水の呼吸も新体操のリボンみたいなのを使って再現してくれました🌊
アナログならではなやり方が逆に新鮮で錆兎と真菰が出てきた時もなるほど上手いなー!と感激!
小さくなった手鬼の手を握る炭治郎がすごく優しくて、
遠くから見てたのに近くで見ているかのような不思議な感覚になりましたね。
狂言(その1)=新作狂言『刀鍛冶』
この後が鋼塚さんだったんだっけ?
私の頭の中で順番がごっちゃになっていますが、パンフレットの通りの流れで書いていきますね。
鋼塚さんもお笑い色強めで刀鍛冶面白かったです!
伊之助もやってる野村太一郎さんアナウンスでも面白かったし、コミカルな役似合うな🥳
鬘能=新作能『白雪』
能って男性しかやらないんでしたっけ?
ねず子ちゃんだと思ってた人が男性だったので、どういうこと?ってなりました😳
女の子の役だからといって女性っぽく演じるわけではなく、男性がそのまま演じるんですね。
炭治郎とねず子ちゃん一緒にいないなーと思っていたら同一人物だったようで…!
全然気付かなかったです。
気付けばもう休憩でした。
途中で30分の休憩があります。
この間によく分からなかったところをチェックするためにパンフレットを見ました。
改めて演者さんを確認したら炭十郎さんも野村萬斎さんだったの!?
早着替えのキャラ切り替えもすごいけど、洗練された所作が本当素敵だったなぁ…!
シン・ゴジラの映画で萬斎さんがゴジラ役(モーションキャプチャー)になった理由が今なら分かるわ。
余韻に浸っているうちに藤の花の家紋の家のセットが置かれていました。
かまぼこ隊のギャグパートから始まるのかな?
楽しみです笑
狂言(その2)=新作狂言『鎹鴉』
後半は鎹鴉たちの創作の会話から始まりました!
最初はリアルなカラスの面を被った人間の見た目に不気味さがあったのですが、
可愛く演じてくれるから段々可愛く見えてきて好きになってました💕
(さっき見た能面ポストカード欲しくなってくる笑)
内容も本編でちょこちょこ出ていた鎹鴉たちの言葉をまとめて広げた感じで、
うまくまとまっていて笑いもあって楽しかったです!
素人ながら狂言との相性バッチリなのでは!?と思いました。
炭治郎の鴉の松右衛門役も萬斎さんで多才で驚くばかり。
全然気付かなかった…むしろ萬斎さんって狂言師だからこれこそが本職なの?
そして、やっとかまぼこ隊登場!那田蜘蛛山!
雑能=新作能『君がため』
これパンフレットと違うかな?
ほぼほぼ原作通りでは?ってノリで能を見に来たことを忘れそうになるくらい善逸がうまい!
パンフレットでも1番好きなキャラと書いてあり、その気持ちが乗っていて見ていて気持ち良かったです✨
萬斎さんの息子さん?
目を引く声の通り方?伝え方が似てる気がします。
はけた後も「待ってー!」って言ってて、姿が見えないのに声だけで存在感がありましたね🤣
善逸と伊之助はけっこうアニメに寄せてくれていて、
炭治郎だけはしっかり能を守ってるからその差がまた面白いんだよね!
炭治郎もおふざけしたかっただろうなぁ笑
パンフレット上ではこの後に無惨様の1人語りだったのですが、
私は休憩明けだったような気がしていて…なんか本当このシーンが印象的でどことも繋がっていなくて記憶から独立しているんですよね。
急な暗転からの、
あの琵琶の音!
え、鳴女?無限城?(多分これで時空が歪んだと思うんですよ真顔)
下弦の鬼ばりに緊張感が爆上がり;;
無惨様だ!
平安時代の無惨様!!
野村萬斎さんの1人語りすごい…めちゃくちゃのめり込んで見入っちゃう。
「生きたい」って台詞を呟くように言ってるのにすごくよく聞こえるし心に刺さる。
…念話?無惨様の血飲んだっけ?声が脳に響くんですよ。
原作でも無惨様で泣いたことなかったのに、
人間味を感じる「生きたい 生きたし 死にたくはない」に涙が流れました。
今回のサブタイトルにもある「人も鬼 鬼も人」を体現しているようでとても感動しました。
はけた後も台詞だけ言っていてそれがずーっと頭に残り続けています。
切能=新作能『累』
この後の緊張感もまたすごい。
累くんが登場してから空気が冷たくなった気がしました。
きっと今回の演目で1番偉い人じゃないだろうかって思いましたが案の定でした。
監修兼、累役の大槻文藏さん。
圧がすごい…
なのに最後の両親と再会した累くんも同じ方…なの?
鬼から人間に戻った瞬間…いや、ただの人間じゃなくて子供になってましたよね?
え、どういうこと?なんでこんなに分かるの?
何?すごい…
すごいしか言ってないんですが、本当にすごかったんですよ。
最後の締めも無惨様でした。
もう野村萬斎さんのこと大好きになっちゃいましたね。
萬斎さんって…本当に人間なのかな?←
陰陽師のドラマ?映画?で初めて見た時から神懸かった完成された存在に同じ人間とは思えず、
実際に見ても神々しくて…なんなんだろう?
同じ時代に存在できて、近くで見ることも出来て本当良かったな…
どの時空にも存在する特異点のような存在なんじゃないかな…
後半はそんなことを考えていて正直あまり記憶がないです笑
あと、音や声に耳を研ぎ澄ませていたせいで周りの咳や椅子などの音が気になってしまい、
同時に自分から出る音にも過敏になってしまうので息を潜めたまま動けなくなって後半は疲れてしまいました😇
無惨様が喋ってる時に咳をした人がいて、
お前無惨様に○されるぞ!?って勝手にヒヤヒヤして心も疲れましたw
そのくらい無惨様の威圧感がすごかったのです🙇♀️🙇♀️🙇♀️
もっと理解できなくて取り残されてしまうかと思いきや、
分かりやすく作ってくれているおかげか飽きずに見ていられました!
私ってコスプレしてる人なのでこういうのまず衣装に視点が行くだろうなって思っていたのに、
馴染んでいたのか視覚での記憶が薄くて音や台詞に聞き入っていたと思います。
能って和製ホラーの原点なのかもしれないですね。
ネガティブな感情や実体のない存在を表現する感じ…まさにホラーだよね?
映画やドラマでは味わえない空気感や緊張感もあり、興味深かったです。
狂言は実在するブラックユーモアのコントって感じで全然古臭さを感じなくて分かりやすくて面白かったです!
ホラー漫画家って実は面白い人だったりするじゃない?
その感じに似ていて、怖いと笑いは紙一重のあの感じがけっこう私好みで馴染みやすかったですね。
あのわちゃわちゃアナウンスで始まり、
若者のあれが許されるってことは上下関係も良好で柔軟な流派なんだろうなと応援したくなりました☺️
続編はやらないんですかね?
遊郭編とか猗窩座の過去の話とか鬼と能の相性良いんじゃないかなぁ🤔
今回は初見の人でも見やすいように現代風にアレンジしてくれてたと思うので、
鬼滅と関係ない定番の能もちょっと見てみたいかも!
能と鬼滅を知った上でオマージュとの重なり方はどうだったんだろうと気になります。
私とは逆に、能が好きな鬼滅を知らない方にはどう写っていたのでしょうね?
私はとても楽しませていただきました🙇♀️
新たな知見が広がったと思います😌
素敵な機会をありがとうございました!!
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